「贋作・罪と罰」

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今年2回目の演劇「贋作・罪と罰」 を観ました。
渋谷シアターコクーンにて。
脚本・演出:野田秀樹
ドストエフスキーの「罪と罰」の時代設定を江戸末期に変えて戯曲化したもの。

演ずるは松たかこ・古田新太・段田安則・宇梶剛士・マギー・美波・右近健一・小松和重・村岡希美・
中村まこと・野田秀樹。

「江戸開成所の女塾生・三条 英(さんじょうはなぶさ・松たかこ)には、ある確固たる思想があった。
『人間はすべて凡人と非凡人との二つの範疇に分かたれ、非凡人はその行動によって歴史に新しい時代をもたらす。
そして、それによって人類の幸福に貢献するのだから、既成の道徳法律を踏み越える権利がある。』
その思想に突き動かされ、英はかねてよりの計画通り、金貸しの老婆殺害を実行に移してしまうが、
偶然そこに居合わせた老婆の妹までも手にかけてしまう。
この予定外の殺人が、英の思想を揺さぶり、心に重い石を抱かせてしまう。
殺人事件の担当捜査官・都 司之助(みやこつかさのすけ・段田安則)は、事件の確信犯的な性質を見抜き、次第に英に対して疑惑の目を向け始めた。
それに気づいた英は、都の仕掛ける執拗な心理戦を懸命にしのごうとする。
一方、英の親友・才谷 梅太郎(さいたにうめたろう・古田新太) は、罪の意識に苛まれ苦しむ英の
異変に気づき、その身を案ずるが、才谷もまた同時代の、より大きな歴史的事件の渦中にいたのだった。
1867年夏。
時あたかも尊王倒幕の機運高まる幕末の真っ只中、「ええじゃないか」踊りが江戸市中を埋め尽くす。
新しい時代を目前に、無血革命を目指す、坂本竜馬(古田新太)。
竜馬の密通を疑い、武装蜂起を煽る志士たち。
そして、彼らの背後では、ニヒリスト溜水 石右衛門(たまりみず いしえもん・宇梶剛士) が暗躍する。
果たして、目的は手段を浄化するのか?!
永遠の命題が甦る革命前夜、ついに英が心のうちを語り始める・・・・・!」


円形劇場ではないけれど客席を囲んでいる。
おもしろい造りだ。
そこを、歩いたり椅子や棒を使ったりしてどんどん場面が変わっていく。
まったく違和感なしに、大きくセットが変わるわけでもなく、小道具ひとつの位置を変えるだけで場面がガラリと変わる。
・・・す、すごい。

話の内容はとても重く深いものである。
だけど古田新太さんの巧妙なアドリブに笑わされる。出演者への愛情が感じられた。
松さんは最後まで古田さんの笑いに耐えていた。笑

だけど最後はかっこいいんだ!ずるいよっ古田さん!好き!笑

そして松たかこさん。
すごくかっこいい。声がよく通る。容姿も凜と一本筋が通っていて美しい。
テレビで観るよりも断然よかった。ステキだった。

ラストシーン、告白のところで、うっかり泣いてしまった。

やはり演出がすごい巧みだなって思いました。

大きな布を使って場面も変えながら雪が積もる場面にしたり、その布の上には牢獄にいる松さん。
その布の下では命を奪われる古田さん。

ああ、すごい。なんか今回はこういうところにかなり感動した。

もちろん出演者の方々もそうそうたるメンバー。村岡希美さん好きだな~。
美波さんもマジョリカマジョルカのCMがとても気になる美しい人。演技も体当たりだったなぁ。

これぞ野田マジック!

話は難しく、色々考えさせられたし、とてもいい舞台でした。
でも自分の信じるものを突き通すことで、人を殺めることは賛成できません。
そのような思想があった時代。それはつい最近まであったこと。今でもあるのか。
うーん。それって違うんじゃないの?と、頭のなかが???だらけになってしまう。
人それぞれの思想だから、どうしようもないのか?

余談ですが、本日WOWOWで19時から『12人の優しい日本人』が生放送されます。
見逃してはなりませぬ。

3月は今回の「贋作・罪と罰」や「走れメルス!」や「透明人間の蒸気」も放送!
WOWOWさんから目が離せません。
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by tanechang | 2006-01-27 23:19 | 観る


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